アトピーは正しいスキンケアを行えば、ある程度の改善が見込めます。

スキンケアは石鹸選びと体の洗い方が重要
アトピー治療で大事なのは「かかないこと」です。これは誰もが分かっていることなのに、痒いから掻いてしまう。では、どうすればいいのか?
アトピー性皮膚炎は体の目に見えない細かい傷に煙やスモッグ、太陽の紫外線、汗などの汚れに過剰に反応することで痒みが出ます。
正しいスキンケアで体の細かい傷をふさぎ、常に体を清潔に保つことでアトピーをある程度改善することも可能です。
体を洗う時には注意が必要
夜のお風呂と朝のシャワー

アトピーの痒みを抑えるには「体を清潔に保つ」ことが最も重要です。目に見えない細菌が体に付着していると痒みがでます。 できれば、1日2回、体を洗いましょう。寝ている時に多くの汗を掻き、細菌が体に付着しますので、夜のお風呂以外に、朝のシャワーをお勧めします。
タオルや手で擦ってはダメ
お風呂で体を洗う際には、タオルを使うのは良くありません。タオルを使って洗うと、体に目に見えない細かな傷ができてしまいます。 また、手でゴシゴシ洗うのも、良くありません。アトピーは掻くのも「こする」のも良くないのです。
手で洗うのではなく「泡の弾力」で洗う

タオルを使わず、手でこすらず体を洗うためには、まず、石鹸や洗顔料をとにかく泡立ててください。 きめの細かい泡になるまで、泡立てると、泡はかなりの弾力を持ちます。
この泡の弾力を使って洗うのです。体に手がかすかに触れる程度の軽いタッチで、泡の圧力を利用して体を洗いましょう。 きめ細かい泡を作れば、泡の弾力だけでも体の汚れは十分に落とすことができます。
アトピー性皮膚炎にお勧めの石鹸
アトピーのスキンケアでは、石鹸選びも重要です。石鹸を選ぶ際に注意したいのは、

- 薬用ではない、低刺激の無添加石鹸
- 泡立ちがよく、きめ細やかな泡が立つ
といった点を重視すると良いでしょう。通常のボディソープよりも、刺激の少ない女性用洗顔石鹸や子供用石鹸の使用をお勧めします。
泡立ちの良さについては、使ってみなければ分からない部分も多いため、以下に例を挙げておきます。
![]() おススメです タナカミネラルソープ ![]() |
![]() 竹翆園の緑茶石けん ![]() |
![]() つかってみんしゃいよか石けん |
無添加自然派化粧品サスティが販売する石鹸です。無添加・低刺激で非常に泡立ちがよく、泡立てネットを使用せずともキメの細かいモッチリした泡が出ます。当サイトが最もお勧めする石鹸です。 | 緑茶石鹸の元祖ともいえる竹翆園の石鹸です。泡立てネットを使用すると、かなりキメ細かい泡ができ、フワフワした泡ができます。タナカプレミアムソープと比較すると値段の安さが魅力です。 | 火山灰シラスを配合した石鹸で、火山灰の超微粒子が毛穴の奥まで汚れを落とすと評判です。泡立てネットを使用すると、キメ細かい泡ができますが、お風呂で使うには少々難しいかもしれません。 |
※ 体に合わない場合はすぐに使用を中止し、お医者さんに相談してみてください。
お風呂上りには

体を拭く時もタオルでこすらずに
お風呂上りに、体を拭く際にもタオルでこすってはいけません。大きめのバスタオルで体を包み込むようにして、ポンポンと軽く叩くようにして水気を取りましょう。特にお風呂上りは肌が傷が付きやすいので注意してください。
皮膚の自然の保湿力を高めるために
自然治癒力が弱い間は、風呂上りの肌が潤っている間に化粧水を塗って潤いを閉じ込めるようにします。
ただし、皮膚の自然の保湿力を高めるため、関節などの要所だけ、薄めに塗ることをお勧めします。
(ワセリンやのような軟膏の保湿剤は、あまりお勧めできません。逆に悪化する場合があります。)
※ 自然の治癒力・保湿力を高めることが大事です。化粧水も日に日に量を減らしましょう。
お風呂あがりの化粧水には、以下のようなものをおススメします。
![]() おススメです サラヴィオ美容液 ![]() |
![]() カオラ キュティス フェイシャルエッセンスコンクPLA ![]() |
![]() ビューティiQ 究極のアトピーケア! ![]() |
※ 体に合わない場合はすぐに使用を中止し、お医者さんに相談してみてください。
肌に傷・赤み・痒みがある場合は、お医者さんのステロイド
肌に赤み・痒みがある場合は、皮膚科から処方されたステロイドを厚めに塗っておきましょう。ステロイドは決して悪ではありません。 しかし、長々と使い続けるとやはり副作用がありますので、「もったいないから」と薄めに塗るのではなく、厚めに塗って痒みを取り、早い段階でステロイドを脱してください。

脱ステロイド後は、すぐに保湿剤を使用してはいけない
これまでアトピー性皮膚炎でステロイドを使用し続けてきた方は、ステロイドを止めて保湿剤に切り替えようと思うかもしれません。 しかし、保湿剤は脱ステロイド後にすぐ使用を始めるとアトピーを悪化させる可能性があります。
脱ステロイド後は、しばらくの間、肌を乾燥させる時期を設け、肌の赤みが取れてステロイドで硬くなった肌が徐々に柔らかくなってきてから 保湿剤に切り替えるようにしましょう。
アトピーの治療について
当サイトで紹介しているスキンケア方法はアトピー以外の方にもお勧めの、いわば「万人向け」のスキンケア方法です。 しかし、アトピーはアレルギー疾患であり、人それぞれに症状が異なります。 症状が酷い場合には、やはり皮膚科専門医に診てもらうことが必要となるでしょう。 しかし、普段の生活で、しっかりと栄養をとり、肌にやさしいスキンケアを行えば、症状を和らげることは十分に可能なはずです。 普段の生活を見直し、うまくアトピーと付き合っていくようにしましょう。